最終更新日 2022年2月17日 by manabi-to-asobi
学校や塾・予備校では与えられたカリキュラムに従って勉強を進めていくことになります。
しかし、家で自主学習をする際には教員や講師からの「次は、これをしなさい」といった指示がありません。
無計画に勉強をしていると非効率になったり、知識に「漏れ」や「抜け」が生じたりすることがあるため、あらかじめご自身で学習計画を立てておく必要があります。
本記事では、「自主学習をどのように進めれば良いのか分からない」とお悩みの学生に向けて、勉強の計画を立てるメリットについて解説し、分かりやすい計画表を作るコツをご紹介します。
勉強の計画を立てるメリット
以下は、勉強の計画を立てるメリットです。
・効率的に理解を深めることができる
・「抜け」や「漏れ」を防止できる
・達成感を味わうことが可能
・勉強が習慣化される
効率的に学習を進めるためには、計画を立てる必要があります。
特に数学のようにステップ・バイ・ステップで理解を深めていく教科の場合、つまみ食いのように好きな部分だけを無計画に勉強していては効率が上がりません。
暗記が中心となる科目であっても、無計画に学習を進めていくと、抜けや漏れが生じてしまいがちです。
事前に計画を作っておけば、試験に必要な内容を網羅的に学習できます。
また、計画を立てておけば、一つの目標をクリアするたびに達成感を味わえるため、やる気・モチベーションの向上にも役立ちます。
受験勉強は長期戦なので、途中に小さなゴールをいくつも設定しておく方が良いでしょう。
そのほか、勉強が習慣化されることもメリットです。
「今日は〇〇について勉強する」と決めておけば、怠けてしまうことを防止できます。
勉強計画表を作るコツ
勉強の計画は、「表」の形式にまとめて、見やすい場所に貼りましょう。
持ち運べるように、手帳サイズの表を作成することもおすすめです。
なお、勉強計画表を作成する際は、以下の点にご留意ください。
・年間計画は大まかに、月間計画や週間計画は具体的に決める
・細かく到達目標・ゴールを設定する
・勉強する時間帯を書き込む
・無理なく続けられるようにスケジュールを調整する
・勉強しない日を作る
・保護者、学校の教員、塾・予備校講師、家庭教師などからアドバイスをもらう
まず、大まかに年間計画を立てて表形式にまとめる必要があります。
受験日まで何カ月あるのかを逆算し、「この時期までに、ここまでマスターする」という計画を決めてください。
その上で、月間目標や週間目標を立てる際は、より具体的な内容に落とし込みましょう。
また、可能な限り、細かく到達目標・ゴールを設定することが大切です。
受験勉強はマラソンのように長く続くものであるため、時々、達成感を味わってモチベーションを維持する必要があります。
なお、表の中に、勉強する時間帯を書き込んでおくことをおすすめします。
例えば、「平日は19時~21時」「休日は10時~12時、13時~16時、19時~21時」といった具合に、食事や入浴、休憩時間も考慮しつつ、スケジュールを決めましょう。
ただし、スケジュールがタイトになりすぎることがないようにご注意ください。
無理なく続けられる計画を立てることが大切です。週に1日くらいは「勉強をしない日」を作り、気分転換に運動をしたり、遊びに出かけたりする方がトータルでは能率が上がります。
ちなみに、「勉強しない日」は、病気などの緊急事態でスケジュールを変更する際の「予備日」としても活用できます。
「どのように計画表を作れば良いのか悩んでしまって、なかなか決められない」という方は、保護者や学校の教員、塾・予備校の講師、家庭教師などに相談してみてはいかがでしょうか。
計画表の作成に時間をかけすぎて、実際に勉強する時間が少なくってしまっては意味がありません。
一人で悩み続けるのではなく、受験勉強をくぐり抜けてきた経験のある先輩方からアドバイスをもらいましょう。
計画通りに勉強が進まない場合は柔軟に修正しよう
計画立案に時間を割きすぎて、勉強時間が圧迫されるようでは本末転倒です。
「完璧な計画」を立てることにこだわるべきではありません。
「ざっくりとした計画」を作っておいて、学習を進める中で適宜変更していく方が良いでしょう。
そのためにも、「予備日」「勉強をしない日」を設定しておくことが大切です。
自力で計画表を完成させられない場合は、人生の先輩(保護者、学校教員、塾・予備校講師、家庭教師など)に相談することもご検討ください。
なお、どんなに時間をかけて計画を立てても、必ずしも計画通りに進むものではありません。
当初の予想よりも理解するのに手間取ったり、逆にスムーズに習得できたりすることもあるでしょう。
最初に決めた計画に固執するのではなく、学習の進行具合に応じて適宜修正してください。
本記事の内容が、自主学習の進め方に悩んでいる学生のお役に立つことができれば幸いです。