最終更新日 2022年2月17日 by manabi-to-asobi
医学部入学を目指している高校生には家庭教師がおすすめです。もちろん、塾や予備校を利用することも悪いことではありません。ただし、集団を対象とした授業においては、個別に質問を受け付ける時間に限度があります。家庭教師なら質問に充分な時間をかけて回答してもらえます。
また、自宅で教科書や参考書、問題集を使って自学する中で分からない点が生じることがあります。そんな場合も、家庭教師にすぐ質問できる環境があれば、疑問点を抱え込まずに効率的に学習を進められます。
本記事では、医学部への入学を目指している高校生および保護者に向けて、自宅学習をサポートしてくれる家庭教師のメリットについて解説いたします。
塾や予備校では個別の質問をする時間が限られる
受験対策として、塾や予備校に通うことは有益です。特に医学部受験対策に特化した塾・予備校の場合、長年に渡る医学部受験指導の経験に基づくノウハウが蓄積されており、教材にも工夫が施されています。
しかし、塾や予備校における集団指導では、どうしても講師が個別の質問に答える時間に限りがあります。そのため、疑問点を解消できないまま過ごし、学習の進行に支障をきたす場合があります。学習は積み重ねが大切であり、疑問点を解決できないまま放置しておくべきではありません。
家庭教師をつけていれば、学習の中で分からない点が生じても、次に指導を受ける際に質問することが可能であり、すぐに次のステップに進めます。家庭教師は単独で利用することもできますが、塾や予備校と併用することも可能です。
家庭教師なら個々の学習状況に応じた指導が可能
得意分野や苦手分野は、個々の生徒によって大きく異なります。得意な分野の学習時間を少な目にし、苦手な分野に回す方が得策です。しかし、塾や予備校では、そのような個別の対応ができません。
特に国公立大学の医学部を受験する場合はどの教科も高得点を獲得する必要があるため、苦手分野に時間をかけて、満遍なく得点可能にすることが大切です。
例えば、「国語の中でも評論は得意だけど、小説が苦手」であるとか、「物理の中で、電気回路が良く分からない」といったケースが存在します。家庭教師なら、そのような苦手分野に集中して時間を費やし、総合的に点数を底上げできます。
医学部生の家庭教師ならモチベーションアップにも繋がる
医学部に通っている学生が家庭教師として指導している場合、単なる学習指導以外の効果を生徒に及ぼします。高校生と医学部生の年齢差は、最小で1年、最大でも9年程度です。医学部生の家庭教師は、「医師を目指して頑張っているお兄さん・お姉さん」として良いロールモデルになります。
受験勉強は、親などが無理やり押し付けても上手くいきません。内発的な学習意欲が無ければ効率が低下してしまいます。また、どんなに勉強が好きな生徒であっても、時にはスランプに陥ることがあります。そんな状況で、「数年後の自分の姿」を想像できる医学部生が身近にいることは、モチベーションを維持する点でも有用です。
医学部受験専門の家庭教師派遣業者も存在する
医学部受験は、他の学部と異なり、求められる点数・偏差値が極めて高いことが特徴です。国立大学の場合、「理系教科だけ得意であれば良い」というものではなく国語の能力も求められます。どの教科でも高得点を求められるため、他学部とは違う特別な対策が必要です。
ちなみに、工学部や理学部といった医学部以外の理系学部は、苦手教科が1つくらい存在しても合格可能です。そのため、非医学部在学者・卒業者の場合、医学部受験に対応できないケースがあります。
もちろん、医学部以外の学生・卒業者であっても、全科目が得意という家庭教師が存在しないわけではありません。しかし、当たり外れがあることも事実なので、地域の医大生を探して家庭教師にすることをおすすめします。なお、在住地域に医学部のある大学が無いといった理由で、自力で医学生を探せないという場合は、医学部受験対策専門の家庭教師派遣業者を利用すると良いでしょう。
なお、医学部受験対策専門の家庭教師の場合、現役大学生のアルバイトではなく、プロとして家庭教師業を営んでいる人が教えるケースがあります。現役医学部生のような「医師を目指して頑張っている少し年上のお兄さん・お姉さん」というロールモデルにはなりませんが、長年の受験指導で培われたノウハウは貴重です。
現役医学部生だからといって必ずしも「受験指導のプロ」とは限りません。合わないと感じたら、別の家庭教師に変えてみて、自身に適した人物に教わるべきです。塾や予備校と異なり、家庭教師は簡単に変えることが可能な点もメリットであると言えるでしょう。
本記事の内容が、医学部受験対策として家庭教師をつけることを検討している高校生および保護者のお役に立つことができれば幸いです。